弘照寺

如意山 慈雲院 密嚴坊 弘聖寺 御本尊『如意輪観音

 本寺院は丸亀市本島町に理源大師により開基され、万治元年(1658年)3月に大阿闍梨増養が 丸亀に転地建立した。
 昭和42年に針塚が建立され、毎年12月8日に丸亀市和裁師会主催による針供養が行われている。
 弘聖寺さんは、丸亀の商店街の中心にあります。以前 は建物でさえぎられ、通町(とおりちょう)商店街からは近くにお寺があることすら、分かりませんでしたが、現在は、建物が取り壊されコイン駐車場になったため、お寺さんの中にある針供養の塚の一部が商店街からも見えるようになりました。
 何年か前、市の広報誌の表紙を丸亀の切り絵作家の作品が飾ったことが あったのですが、このお寺の針供養塚が切り絵の題材として取り上げられていました。
 また、お寺の前には稲荷神社があります。私の勝手な想像ですが、信仰心の深かった時代には、お稲荷さんと弘聖寺さんにお参りするために、近隣の商家の人達が足しげく通っていたような気がします。
 山門をくぐると、大きなイチョウの木が目に飛び込んできますが、このイチョウ、まるでお寺の無縁塚をお守りしているように見えました。
 そして、無縁塚の右側に『一字一石』と彫り込まれた石塔があります。 『一字一石』下には、誰の目に触れることなく般若心経の漢字が一文字かかれた小石が数え切れないほど納められています。人々の信仰が形になった石塔です