眞光寺さんは、御供所町（ごぶしょちょう）にあります。檀家さんからのご用命で墓地には何度かうかがったことがあるのですが、今まで何を見ていたんだろう、どうして気がつかなかったんだろうと思う素晴らしいものに出会いました。
　一つは、山門の右手にある丸亀本社のある会社の供養塔です。この供養塔は２０年前に作られたそうですが、庵治石を叩き仕上げしてありました。叩き仕上げは、鏡面仕上げのお墓と違って派手さはないのですが、熟練した技術を持った石工さんでないとできない加工方法です。この供養塔に携わった石工さん、自分の技が生かせるときっと誇らしかったと思います。
　それからご住職が「うちで、よそ様に見ていただけるものといったら・・・」と教えて くださったご本堂の裏にあるお庭の「眞光寺の松」の素晴らしさに、一瞬言葉を失いました。この松、香川県にある３本の松の保存木（平成１５年指定）の１本で、数名の木樹医さんがお世話しているそうです。
　ご院主さんのご好意でご本堂に通していただいたのですが、檜のいい香りがして、築５年が経っているとは思 えませんでした。そして、ご本堂右手にある千手観音堂をお参りし、眞光寺の松に後ろ髪を引かれながらお寺を後にしました。