東光寺

児峰山 東光寺 御本尊『阿弥陀如来

 天文年間(1532~)清水誓玄が京都から来て柞原町 三本松(現在の正面寺)に本光寺を建立。元和年間(1615~)二代目良玄が現在地に移転した。元和年間(1615~)二代目良玄が現在地に移転した。清水誓玄・良玄・良清・良讃・良誓・良西・了空・空明・空依・空照・松浦真浄(住職幼少のため院代として在住す)・了應・了舜慈仁・良胤の14代400年を経て現在に至る。
 東光寺さんは、うちの隣町の川西町北にあります。お参りに行かれるかたは、山門をくぐり左側にある鐘楼堂を拝見してください。このお堂は、間知石の組み直しを近年されたそうですが、使用している石は建立当初の物だそうです。この間知石の表面には、今では珍しいノミ切りと呼ばれる加工が施されています。ノミ切りは、磨いた石のような派手さはないのですが、長い年月を経ても変わることの無い、いぶし銀のような石の風合いを、伝えてくれる技法です。
 それから、大晦日にはお接待として参拝された方々におぜんざいが振舞われるそうです。お寺さんのありがたいお心遣いですね。また、鐘楼堂の傍らには樹齢数百年と思えるクスノキの大木がありますが、東光寺さんのこの地での歴史の長さを物語っているように見えました。そして、坊守様浄土真宗での住職の妻のことのお話を伺い、東光寺さんが仏さまと地域の方々を結ぶお役目を大切になさっていることがよく分かりました。
 今回ご好意で本堂の中を拝見させていただいたのですが、本尊の阿弥陀如来様はさることながら、格天井(ごうてんじょう)や襖絵の素晴らしさに、言葉を失ってしまいました。
 そんな私を阿弥陀如来様はどうご覧になっているかな?と気になり、お顔を拝見すると、笑みを浮かべているようにも見えました。御仏のやさしさにつつまれた、陽だまりのようなひとときを過ごさせていただきました。東光寺さん、ありがとうございました。